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気を付けたい!インビザライン矯正ができない人6つの特徴

カテゴリー: マウスピース矯正ブログ

透明なマウスピースを用いたインビザライン治療は目立ちにくく、歯の移動に伴う痛みも比較的小さいのですが、すべての症例に適応できるわけではありません。

歯や顎の骨、お口の中の状態によっては、ワイヤー矯正や外科矯正の方が適していることもあります。ここではそんなインビザライン矯正ができない人の6つの特徴をわかりやすく解説します。

インビザライン矯正ができない3つの歯並び

乱れた歯並びである「不正咬合」や「歯列不正」にはいくつかの種類があり、重症度も個々のケースで異なります。以下に挙げる歯並びの重症例では、インビザラインできないことが多いといえます。

1.重度の出っ歯

出っ歯とは、上の前歯あるいは顎が前方へと突出している歯並びで、専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。口呼吸になりやすい、見た目が悪い、かみ合わせが悪いなどの症状が認められるため、矯正治療を希望される方が多いです。

重度の出っ歯の特徴

軽度から中等度の出っ歯であればインビザラインで治せることも多いのですが、重度の出っ歯となると、抜歯が必須となります。また、骨格的な異常を伴うことが多く、外科矯正の対象となることも珍しくありません。

2.重度の受け口

受け口とは、下の前歯あるいは顎が前方へと突出している歯並びで、専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)といいます。“顎がしゃくれている”と表現されるように、特徴的な顔貌を呈します。その他、発音障害やそしゃく障害、かみ合わせの異常なども伴うことから、矯正治療の対象となります。

重度の受け口の特徴

重度の受け口は、「下顎が大きすぎる」「上顎が小さすぎる」などの理由から、上下の顎のバランスが崩れています。このようなケースの場合、歯並びを細かく調整するインビザライン矯正では、対応することが難しいです。

抜歯や外科矯正によって、上下の歯列の位置関係をダイナミックに改善しなければ、治療するのが困難です。

3.重度の叢生

叢生(そうせい)とはデコボコになっている歯並びで、一般的には乱ぐい歯と呼ばれています。見た目が悪い、食べ物を噛みにくい、歯磨きしにくいなどの理由から、矯正治療を希望される方が多いです。

重度の叢生の特徴

叢生の主な原因はスペース不足です。すべての永久歯をきれいに並べるためのスペースが不足していることから、歯列から逸脱する歯が出てくるのです。

重度の叢生ともなると、スペース不足は深刻であり、歯並びの細かい調整が主体となるインビザラインでは対応困難といえます。

インビザライン矯正ができない3つのケース

歯並びの状態ではなく、お口の中の異常や過去の歯科治療の内容によってもインビザライン矯正をできないことがあります。

1.重度の歯周病にかかっているケース

歯周病は歯茎の腫れや出血などを引き起こす病気です。重症化すると顎の骨にまで炎症が広がります。その結果として顎の骨が弱くなったり骨が溶けたりすることで、歯を支えきれなくなります。日本人が歯を失う原因第一位が歯周病である点にもご注意ください。

矯正は顎の骨が正常でなければならない

インビザライン矯正をはじめした歯列矯正は、顎の骨に埋まっている歯を人為的に移動させる処置です。重度の歯周病によって顎の骨がもろくなれば、歯の移動もしやすくなりそうに思われがちですが、実際はそんなことはありません。

歯の移動には必ず、歯の再生も起こらなければならないからです。歯が移動した先で、顎の骨が再生されなければ、その位置で定着できません。つまり、重度の歯周病では、インビザライン矯正はもちろんワイヤー矯正でも対応することが難しくなります。

2.抜歯が必要なケースの一部

矯正治療で抜歯が必要となるケースとは、すなわちスペースが大きく不足している場合です。上述した重度の歯並びの異常では、スペース不足が背景にあり、便宜抜歯が必要となりやすいです。外科的な矯正によって顎の骨を修正しない限り、抜歯でスペースを確保するほかないのです。

インビザラインは歯の大きな移動に不向き

インビザライン矯正は、歯を平行に移動させるのが不得意な治療法です。インビザラインでうまく歯を動かせない場合、他のマウスピース型矯正で移動させることは不可能です。

もちろん、そのような場合には、目立ちにくい別の方法を併用する事で多くの場合解決できます。また、インビザラインの技術も年々進歩しており、適応範囲も着実に広がっています。

3.インプラントが入っているケース

インビザライン矯正に限らず、歯列矯正全般は、天然歯が対象となる点を確認しておきましょう。厳密にいうと、天然の歯根があることが重要で、虫歯治療で被せ物を装着した歯でも、歯根がしっかりしていればインビザライン矯正できます。

インプラントは歯根まで人工物

インプラントは、顎の骨に人工歯根であるインプラント体を埋め込む治療法です。ブリッジや入れ歯と比較すると、見た目やかみ心地、耐久性などに優れていますが、あくまで人工物であることを忘れてはいけません。

天然歯とは異なり、矯正力を加えてもインプラントは動きません。ですから、歯列内にインプラントを埋入しているケースでは、インプラント部分についてはインビザライン矯正の対象外となります。

インビザライン矯正ができない場合の治療法

インビザライン矯正できない場合は、一般的にワイヤー矯正が第一選択となります。

ほとんどの場合、インビザラインの不得意とする歯の動きを一定期間ワイヤー矯正で行い、その後インビザラインを使用することで矯正治療を進めることができます。ワイヤー矯正の期間、どれだけ目立ちにくく治療を進められるかがポイントになります。

ただし、骨格的な異常を伴う場合は、外科矯正を併用しなければならないこともあります。いずれにせよ、ケースによって選択肢も変わってきますので、まずは矯正医に相談することをおすすめします。

まとめ

今回ご紹介した6つの特徴を持つ方は、インビザライン矯正ができないことも考えられます。しかし、歯科医師の技術や症例によっては、上手にインビザライン矯正を治療に組み入れてくれることもあります。

まずはカウンセリングおよび精密検査を受けましょう。その上で、最適といえる矯正治療を選択することが大切です。

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歯科衛生士 杉山

歯科衛生士 杉山

体を動かすことって気持ちいいですよね!私はスノボとゴルフが好きです。そして、、、甘いものも大好き!みなさんの趣味のお話もたくさん聞かせてくださいね!みなさんお一人お一人に合ったお口のお掃除方法や悩みにお応えしてまいります。よろしくお願いします。